タイ料理の調味料完全ガイド | 最初に揃えるべき定番と本場の味を出すコツ

白い皿に盛られた野菜とタイ料理

タイ料理を家庭で本格的に作りたいと思った時、まず迷うのが 「どの調味料から揃えればいいか」。タイには独自の調味料が多く、ナンプラー・タマリンド・ココナッツミルク・カレーペースト・ナムプリックパオなど名前を聞いたことがあっても、用途が分かりにくいものばかりです。

この記事では、タイ料理に必須の調味料・あると便利なハーブ・カレーペーストの種類を整理し、初心者がまず揃えるべき優先順位 から、本格派が次に手を出すべきアイテムまで、料理別に整理します。

目次

  1. タイ料理の基本の3つの調味料
    1. 塩気・うま味の主役: ナンプラー
    2. 甘みの主役: パームシュガー
    3. 酸味の主役: タマリンドペースト・ライム
  2. タイ料理に必須のハーブ4種
    1. レモングラス(タクライ)
    2. こぶみかんの葉(バイ・マックルー)
    3. ガランガル(タイ生姜・カー)
    4. ホーリーバジル / タイバジル
  3. タイカレーペーストの種類
  4. あると本場感が増す調味料
    1. オイスターソース
    2. ココナッツミルク
    3. ナムプリックパオ(チリインオイル)
    4. スイートチリソース
    5. シラチャーソース
    6. タイ唐辛子(プリック・キーヌー)
  5. 料理別・最低限揃えたい調味料セット
    1. ガパオライスを作る
    2. パッタイを作る
    3. グリーンカレーを作る
    4. トムヤムクンを作る
  6. 初心者の優先順位 — 最初に揃える5つ
  7. 入手先
    1. スーパー・業務スーパー
    2. エスニック食材店
    3. ネット通販
  8. 保存方法のまとめ
  9. まとめ

タイ料理の基本の3つの調味料

タイ料理の味を作る三角形は 塩気・甘み・酸味 のバランス。それぞれを担当する代表的な調味料を押さえれば、9割のタイ料理は作れます。

塩気・うま味の主役: ナンプラー

タイ語で「ナム(液体)+ プラー(魚)」、つまり 魚醤 です。カタクチイワシなどを塩漬けにして発酵させた琥珀色の液体で、タイ料理の塩味とうま味の柱。

スーパーや業務スーパーで手に入る メープロイ・スクワッド・ティパロス などが定番ブランド。詳しくは ナンプラーとは?タイ魚醤の特徴・使い方・代用品 で解説しています。

甘みの主役: パームシュガー

ココヤシやサトウヤシの花蜜を煮詰めた タイの伝統的な砂糖。色は淡い黄〜茶色、味はコクのあるキャラメル風。三温糖や黒糖でも代用可能ですが、パームシュガーを使うと タイ料理特有の「丸い甘み」 が出ます。

塊のブロックタイプとペーストタイプがあり、ブロックは削って使う。Aroy-D、Cock Brandのパームシュガー が定番。

酸味の主役: タマリンドペースト・ライム

タイ料理の酸味は タマリンドの丸い酸味 + ライムのシャープな酸味 の使い分けが基本。

  • タマリンドペースト:パッタイ、マッサマン、トムヤムの隠し味に
  • ライム汁:トムヤム、ヤム(サラダ)、仕上げに絞る

詳しくは タマリンドとは?甘酸っぱい東南アジアの万能食材 で解説。

タイ料理に必須のハーブ4種

調味料と並んで重要なのが ハーブ類。これらが入らないとタイ料理の「あの香り」は出ません。

レモングラス(タクライ)

柑橘系の爽やかな香りが特徴の細長いハーブ。トムヤム、グリーンカレー、レッドカレーのスープのベースに必須。生・冷凍・乾燥 が流通しており、長期保存なら冷凍が便利。

こぶみかんの葉(バイ・マックルー)

独特のシトラス香を持つツヤのある緑の葉。トムヤム、グリーンカレー、レッドカレーの仕上げにちぎって入れる。生は冷凍保存が可能 で、長期保存に向く。

ガランガル(タイ生姜・カー)

ショウガに似て異なる、ピリッとした樹皮香のある根茎。ショウガで代用可能 だが、本場の味を再現したいなら本物が必要。トムヤムやグリーンカレーペーストに使われる。

ホーリーバジル / タイバジル

ガパオには ホーリーバジル、グリーンカレーやトムヤムには タイバジル という使い分け。詳しくは ホーリーバジルとは?タイバジルとの違い で解説。

タイカレーペーストの種類

タイカレーは 使うペーストの種類で完全に別料理 になります。

ペースト主原料辛さ代表料理
グリーンカレーペースト青唐辛子 + ハーブ中〜辛グリーンカレー
レッドカレーペースト赤唐辛子 + ハーブレッドカレー、ガパオの一部
イエローカレーペーストターメリック + クミンイエローカレー
マッサマンカレーペーストクミン + シナモン + クローブ弱〜中マッサマンカレー
パネーンカレーペースト赤唐辛子 + ピーナッツ風味パネーンカレー
トムヤムペーストレモングラス + 唐辛子 + 海老中〜辛トムヤムクン

家庭で 最初に揃えるなら「グリーン」と「レッド」 の2種類。三大カレーのうち最も人気で、応用も効きます。

詳しくは グリーンカレーとは?タイカレーの王様の正体 を参照。

あると本場感が増す調味料

オイスターソース

中華料理由来だが、タイ料理でもガパオ・パッ(炒め物)に多用される。メープロイ、リキンキ が定番ブランド。コクと甘みの底上げに。

ココナッツミルク

カレー、デザート、トムヤム濃厚版に必須。Aroy-D、Chaokoh が定番。濃厚タイプと液体タイプの使い分け がポイント。

ナムプリックパオ(チリインオイル)

唐辛子・玉ねぎ・にんにく・乾燥海老を油で煮込んだペースト。トムヤム濃厚版の赤い色とコクの正体。トーストに塗ったり、炒め物の隠し味にも使える万能調味料。

スイートチリソース

揚げ春巻き、生春巻きのディップに。メープロイ がスーパーでも入手しやすい定番。

シラチャーソース

タイ・シーラチャー発祥のチリソース(詳しくはこちら)。卵料理、揚げ物、ピザ、ハンバーガーまで万能に使える。

タイ唐辛子(プリック・キーヌー)

「ねずみのフン」と呼ばれる小さくて強烈に辛い唐辛子。生・乾燥・粉末(プリックポン)が流通。家庭では 乾燥タイプ か粉末を常備すると使いやすい。

料理別・最低限揃えたい調味料セット

ガパオライスを作る

ナンプラー、オイスターソース、パームシュガー、ホーリーバジル、タイ唐辛子、にんにく

パッタイを作る

ナンプラー、タマリンドペースト、パームシュガー、センレック(米麺)、桜えび、ピーナッツ、ライム

グリーンカレーを作る

グリーンカレーペースト、ココナッツミルク、ナンプラー、パームシュガー、こぶみかんの葉、タイバジル

トムヤムクンを作る

ナンプラー、レモングラス、こぶみかんの葉、ガランガル、タイ唐辛子、ライム、ナムプリックパオ(濃厚版なら必須)、海老

初心者の優先順位 — 最初に揃える5つ

タイ料理を始めたばかりなら、この5つを揃えれば80% のタイ料理が作れる という優先リスト。

  • ナンプラー:すべてのタイ料理の塩気とうま味の柱
  • オイスターソース:ガパオ・炒め物全般
  • タマリンドペースト:パッタイ・マッサマンの甘酸っぱさ
  • ココナッツミルク(缶):グリーンカレー・レッドカレー
  • グリーンカレーペーストorレッドカレーペースト:カレー全般

ハーブ系は 冷凍ハーブセット を一袋買っておくと、レモングラス・こぶみかんの葉・ガランガルがまとめて揃って便利です。

入手先

スーパー・業務スーパー

ナンプラー、ココナッツミルク、スイートチリソース、シラチャーソースなど メジャー調味料は手に入る。マイナー食材は厳しい。

エスニック食材店

池袋・新大久保・上野アメ横 などのアジア食材店なら、タマリンド・ハーブ・カレーペースト・タイ米まで揃う。本格派は最初にこれらの店を覗いてみるのが近道。

ネット通販

Amazon、楽天、エスニック専門通販で 業務用サイズも含めて何でも揃う。送料を考えると、まとめ買いがコスパ良し。

保存方法のまとめ

調味料開封前開封後
ナンプラー常温2〜3年冷蔵6〜12ヶ月
タマリンドペースト常温1〜2年冷蔵6ヶ月
ココナッツミルク常温2年冷蔵3〜5日(早めに使う)
カレーペースト常温1年冷蔵1ヶ月(小分け冷凍推奨)
ナムプリックパオ常温1年冷蔵6ヶ月
生ハーブ冷凍6ヶ月
乾燥唐辛子常温1年同上

カレーペーストは冷凍が基本。製氷皿で小分けにしておくと、必要量だけ取り出せて便利です。

まとめ

タイ料理の調味料は一見種類が多く見えますが、ナンプラー・タマリンド・パームシュガー + ハーブ4種 + カレーペースト という基本構造を押さえれば、ガパオ・パッタイ・グリーンカレー・トムヤムまで幅広く家庭で再現できます。

最初は ナンプラー一本から でも十分タイ料理は始められます。慣れてきたらタマリンド・カレーペースト・ナムプリックパオを順に揃えていけば、自然とタイ料理のレパートリーが広がっていきます。

中華やインドの調味料と比べたい人は、コチュジャン甜麺醤 と並べて使い分けると、アジア調味料の世界観が一気に広がります。